●長寿の国と文化
日本は世界一の長寿の国です。私はそれを単純に喜びたいです。しかしマスコミなどは、「少子高齢化」かがさも大変なことのように訴えて、いたずらに不安感をあおっているのではないかしら。
長寿の国の秘訣は? と外国の人に尋ねられたら、私が健康でいることと応えるでしょう。一般的に長寿の秘訣を考えると、食事であったり、生活習慣であったり、様々あると思われます。
江戸時代、米沢藩九代藩主「上杉鷹山公」は、私たち現代人から見ても目を見張るような取り組みをされていました。
今月は、はるか鷹山公の思いに、私たちの健康への思いを重ねられるような話題にできればとぞんじます。
●ウコギで構造改革、功労者「上杉鷹山」
歴史のある街の風情はいいものです。ここ米沢も例外ではありません。上杉家、米沢藩15万石の城下町。たたずまいに時間の重みが感じられます。 鷹山公が一躍有名になったのは、彼のアメリカ大統領 J・Fケネディが日本人記者からのインタビューで、尊敬する日本の政治家はという質問に、即座に「上杉鷹山」と応えたところ、その場に居合わせた日本人記者の誰一人もその名前を知らなかったと言うエピソードがきっかけになったと言われています。
最近では日本的経営学のテキストとして、いわゆる構造改革を進めるにあたり鷹山公の政策手法がとても注目を集めているようです。
戦国時代からの名門「上杉家」が、そのプライドのために時代の変化についていけずに財政破綻をしたとき、救世主として鷹山公が藩主に座り、困難を極めた構造改革を成し遂げました。その構造改革の一つの施策として、武家も百姓も家の周りの垣根に「ウコギ」を植えることがありました。
構造改革を推し進めるにあたり、藩主たる自分が贅沢をしていては始まらないと言うことで、自ら着るものは木綿の単衣、食事は一汁一菜と決め、それを一生守り続けました。つまり無駄を省き、徹底した倹約に努めることから構造改革を始められたのですね。なんだか現代に生きる私たちにもとても耳の痛い話に聞こえます。
ところが鷹山公の倹約は、ただの我慢の押し付けだけではなかったのです。
鷹山公は倹約と同時に新しい産業を起こし、収益を増やすことにもつとめました。 それは、改革の痛みを、身分を越えて武家も領民も共に分かち、共に生きていくと言う「民政事業」を基本にすえた改革だったのです。
改革の名の下に、領民たちに食事を一汁一菜にしろと命じた鷹山公。それではお米を作るお百姓の重労働は勤まりません。ではと言うことで、家の垣根に「ウコギ」を植えろ!ため池や用水路では「鯉」を養え。それらを旬が来たらみんなで食べるが良い。それを楽しみに普段の食事は多少我慢してくれ... これが、「ウコギの秘密」であり改革の極意だったのかもしれません。
鷹山公は経験的に、「ウコギ」の美味しさだけでなく、健康成分もよくご存知だったのだと思います。
たとえ粗食でも、自分で健康に気遣う心が大切なのですね。
健康で長生きができる国。米沢藩でありわが日本と言う国です。鷹山公は享年71歳 文政5年3月11日(1822年4月2日)没と言いますから、当時としてはとても長生きされた方なのでした。
さすが、わが鷹山公のお考えは、いかにも深いです。私たちはもっと素直に昔の人の知恵に従ったほうが良いのかもしれません。
●ウコギの薬効
ウコギには、ヤマウコギ、ヒメウコギ、エゾウコギなど数種類が知られています。日本全国に広く分布しています。枝には細かいとげがありますので、摘むときには注意が必要です。
ウコギ類は昔から強壮剤として利用されており、中国で「五加皮(ウーチャピー)」と呼ばれ、果実や枝の皮、根を煎じとものが冷え性、腰痛によく効くとされます。また、ウコギやほかの薬草を混ぜてコウリャン酒につけた「五加皮酒」は不老長寿の薬用酒といわれ、なかなか根強い人気だそうです。
■関連記事1 一口にウコギと言っても、部分によって薬効にも違いがあったり、用い方も異なったりします。ある研究で、最初、根の部分のエキスを取出して実験・研究を進めましたが、やがて葉や幹にも有効成分が含まれていることが明らかにされ、用途によっては根よりも葉のほうが有効な場合もある事が分かってきたそうです。
古来から日本人が食べていた若芽をご飯に炊き込む“ウコギ飯”の有効性が証明された形です。
(財)日本健康栄養食品協会ではエゾウコギ加工食品規格基準を設けていて、成分含有量等の規格をつくり、いい加減な製品が出回る事にも注意が払われています。
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【エナックW】は、エゾウコギの抽出成分を使用しています。抽出成分の働きとして挙げられているのが、脳内ホルモン(βエンドルフィンなど)の活性化です。
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●ウコギ 簡単レシピ
ヒメウコギはクセが少なく「まぜご飯」にするとおいしい。
【まぜご飯】
≪材料≫●お米 ●塩 少々 ●うこぎ(新葉部分)
【作り方】 |
1. |
お米を普通に研ぎ、1合に付きお塩小さじ半分、出汁昆布一片を浮かべ分量の水で炊きます。 |
2. |
うこぎは、さっと塩茹でし、冷水にさらしてから良く絞ります。細かく微塵切りにしたものをボールに入れ、お醤油・煮きり酒などで下味をつけます。 |
3. |
ご飯が炊きあがりましたら、2.のうこぎを加えさっと混ぜ合わせます。少し蒸らして下さい。
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他に、「天婦羅」や「切味噌和え」も美味しいです。
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