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家庭の薬膳
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2005年11月 薬膳教室
〜家庭の薬膳〜

■知って得する薬膳レシピ(献立をクリックするとジャンプします)


 この薬膳教室が始まってもう15年ぐらいになります。
 漢方では「医食同源」という言葉があります。皆さんもよくご存知だと思います。
 「百の治療よりひとつの予防」とも申します。その予防の方法として、毎日食べる三度の食事に、ほんの少し気を遣っていただけたら、生活習慣病の予防効果が上がるのではないでしょうか。
 薬膳料理となると、肩が凝ってくるかもしれませんが、今回の教室ではなるべくご家庭でも手に入りやすい身近な食材をつかい、調理方法もとっても簡単な家庭薬膳料理です
 そうですね、ふつうの食事にちょっと一工夫するだけで立派な薬膳料理になります。
 当然、食事においても、バランスを無視して揚げ物などを多く取る食事を続けますと、肥満や、高血圧、糖尿病、ひいては心筋梗塞・脳血管障害などの素になってしまいますから、気をつけたいところです。
 その日の体調に合わせて、食材を組み合わせ調理方法も考える。体質の改善をはかるため。薬草や生薬を加えたり、と、何はともあれ、食べるモノに心遣いを忘れない。そんな心が「薬膳料理」の心につながってくるように感じます。そうです、あまり難しく考える必要はないのです。ご自分やご家族の健康を考えて、どうバランスの取れた食事をしていくのということが、すなわち「薬膳」だと、私は思います。
[薬膳教室]
主 催 「日本薬用植物友の会」山形県支部/会員数役76名(山形県内)
支部長 小林春雄
問い合せ 〒990-0863 山形市江南1-8-7 TEL:023-684-4927
会員募集 「日本薬用植物友の会」山形県支部では会員募集中です。
講 師 漢タロウ薬局 薬剤師 斉藤まゆみ
開催日 平成17年11月参加人数 約20名


〜薬膳教室でご紹介した簡単レシピ〜

桜えびとひじきのよもぎご飯

●薬膳のポイント
カルシウム、鉄分が補えます。
桜えびとひじきのよもぎご飯
●材料(4人分)
よもぎ(艾葉)10g、米2カップ、 桜えび(乾)8g、 ひじき(乾)5g
白ごま、酒、塩、和風だし、みりん、松の実
●作り方
  1. よもぎ10gは400ccの水で200ccになるまで煎じる。
  2. ひじきは水でもどして、大きいものは、刻んでおく。
  3. 桜えびは、酒、みりんに10分位つけておく。
  4. 米は普通にといで、1の煎液と水、酒、塩、和風だしを加え2、3を加え、炊く。
  5. 器にごはんを盛り、白ごまをかける。

当帰(とうき)入りそばがきのスープ

●薬膳のポイント
血管、血液を元気にします。
当帰(とうき)入りそばがきのスープ
●材料(4人分)
当帰10g、そば粉100g、ぶなしめじ、舞茸、ねぎ、セリ、とりがらスープ
●作り方
  1. 当帰10gは800ccの水で400ccになるまで煎じる。
  2. ぶなしめじ、舞茸は食べやすいように分けておく。
  3. ねぎは、斜め切り、セリは5cm位に切っておく、1のエキスにとりがらスープと水を加え味を調える。沸騰したら2を入れ軽く煮る。
  4. そば粉100gは水120cc位で練る。沸騰した湯に8等分して入れる。浮いてきたらあげて、器に盛る。
  5. 4に3のスープを入れ、ねぎ、セリをのせる。

豚肉巻きの杜仲煮

●薬膳のポイント
滋養強壮、老化を予防します。
豚肉巻きの杜仲煮
●材料(4人分)
杜仲10g、豚もも肉8枚、エリンギ、しいたけ、ごぼう、焼きふ、人参、大豆、しょうゆ、みりん、和風だし、オクラ
●作り方
  1. 杜仲10gは600ccの水で300cc位まで煎じておく。
  2. エリンギはさいて、半分に切っておく。
    しいたけは、軸を取り除き、0.5cm位に切っておく。
    ごぼうは4cmの長さに切り、4等分にし、酢水につけて、あくをとる。
    焼きふは水につけて、もどしておく。
    人参は皮をむき、やや大きめに切っておく。
  3. 豚もも肉に2のエリンギ、しいたけ、ごぼうを巻く。
  4. 沸騰した湯に3を入れ、さっとゆでる。
  5. なべに、1と水、しょうゆ、みりん、和風だしを入れ、人参、しいたけ、4を入れて煮込む。さらに、焼きふ、大豆を入れて煮込む。
  6. オクラは茹でてさましておく。
  7. 5を器に盛り、オクラをそえる。

しゅんぎくの枸杞(くこ)の実ドレッシングあえ

●薬膳のポイント
胃腸の調子を整えて疲労を回復します。
しゅんぎくの枸杞(くこ)の実ドレッシングあえ
●材料(4人分)
枸杞の実10g、しゅんぎく、えのき、海藻、酒、ドレッシング、(好みのドレッシング)     
●作り方
  1. 枸杞の実は細かくきざみ、ひたひたの酒につけておく。
  2. しゅんぎく、えのきはそれぞれ茹でておく。
  3. 海藻は、水にもどしておく。
  4. 1の枸杞の実とドレッシングを合わせる。
  5. 2と3を混ぜ合わせ器に盛り、4のドレッシングをかける。

なしのくちなしの実シロップ煮

●薬膳のポイント
のどの痛み、二日酔いを緩和します。
●材料(4人分)
くちなしの実(山梔子)1ヶ、羅漢果(甘味料として)、なし1個、しょうがしぼり汁
●作り方
  1. なしは皮をむいて芯をとり、8等分にする。
  2. なべになしと水と羅漢果を入れ煮る。途中でくちなしの実をいれ再び煮る。(10分〜15分位)
  3. しょうがのしぼり汁を入れすぐに火を止める。
  4. 器にもる。(シロップもいっしょに)

柿のシロップ煮

●薬膳のポイント
柿の健康パワーを利用して風邪の予防に!
●材料(4人分)
丁子(クローブ)5g、柿2ヶ、砂糖大2〜3、生姜少々、水400cc、黒豆
●作り方
  1. 丁子、水、砂糖を鍋に入れ10分位煮る。
  2. 柿は皮をむいて8等分に切っておく。
  3. 生姜はスライスに薄くきっておく。(4〜5枚)
  4. 1のエキスに2と3を加え10分位煮つめてさましておく。冷蔵庫で冷やす。
  5. 器にもり、黒豆をそえる。
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漢タロウ薬局
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