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家庭の薬膳

漢タロウ薬局 4月の健康コラム

薬剤師:斎藤まゆみ

笑いと健康

笑いの味にもいろいろございます!

最近、どちらを向きましても、なかなか、爽やかなニュースだとか、明るく笑える話題に巡り逢うのが難しいように感じます。先日、クレージーキャッツの植木等さんが亡くなられました。シャボン玉ホリデーのコントで、「およびでない」のギャグを飛ばし、日本中を笑いの渦に巻き込んだのがつい昨日のことのように思い出されます。私たちを勇気づけ、励ましてくれた植木さんのご冥福を、心からお祈りいたします。
そうですね、あのころは戦後の困難な時代を経て、日本もようやく復興し、奇跡の高度成長の真っ只中でした。さらに、所得倍増計画が着実に実を結び、世界第二位の経済大国にまでのぼりつめ、日本中が明るく元気で、笑いが溢れていましたよね。
そうそう、こんな歌がありました。皆さんも覚えておいででしょうか?
「スーダラ節」です。
ア ホレ スイスイ スーララッタ スーララッタ ホイ と、とても調子よい掛け声でした。ちょいと一杯のつもりで呑んだお酒がいつの間にかはしご酒。気がついたら公園のベンチでゴロ寝をしていた。これじゃ身体にいいことはないと、反省はして見ても、やっぱりこれが止められない。楽しいから、嬉しいから、だから止められない。なんだか今ではほとんど見かけることがなくなった、人間味豊かな、笑いの味の利いた元気な日本人の顔が、そこにあったように思います。それって、身体に悪いと言われるようなことでも、実は心の健康をとりもどすきっかけになることもあるかもしれないと言う、気づきにつながるのではないでしょうか。

「爆笑計」

最近の研究で、笑いが健康にとても良い影響をもたらすと言うことが、科学的に証明されつつあるそうです。
参考サイト:「笑いの運動」を数値記録 読売オンライン
大阪電気通信大学、医療福祉工学部教授、松村雅史さん(47)が、「笑いの運動」を万歩計のように数値化することを目指し、日常生活上、笑いに親しむことで元気になって行くことを科学的なデータとして記録できる「爆笑計」を開発したそうです。
笑いを数値化するなんて、ちょっと野暮かもしれませんが、でも科学のためですから。松村さんはユニークな方ですね。とても面白い研究です。今後も注目していきたいです。

「粗忽長屋(そこつながや)」

古典落語に「粗忽長屋」という噺があります。「粗忽(そこつ)」とは、慌て者・そそっかしいヤツという意味です。浅草の観音様で行き倒れになった男を見た八っぁんが、同じ長屋の熊さんと勘違いして、本人の熊さんを呼んできて、行き倒れを引き取るときに熊さんが、八っぁんに「抱かれてるのは確かにおれだけど、抱いてるおれはいったい誰だろう」と間の抜けたことを聞くと言う下げが効いている噺です。
ネタ元:東西落語特選「粗忽長屋」
近頃、病院で寄席を開き、笑いで病気の治療をしているところがあるそうです。ウソみたいな本当の話ですけど、そう言えば、昔から「笑いは百薬の長、笑いに勝る良薬なし」と言われていますから、案外、治療効果を大いに期待してもよいかもしれません。

絵手紙

お店によくお出でくださるお客様から、素敵な絵手紙を頂戴いたしましたので、ちょっとだけご紹介させていただきます。絵手紙に書かれていた言葉から、今月のコラムのテーマを思いついたのですが、この字はあえて左手で書いたものだそうで、それを聞いたときの驚きは、やはり感動でした。
利き手で自在に書いた文字には面白みがでないそうで、意に反してままならぬ手で書いたほうが断然面白みが違うんですね。同じことを片岡鶴太郎さんも仰っていました。こう言う作業は、恐らく脳の活動をものすごく刺激して活性化するのでしょう。絵手紙を描く趣味は、やはり才能も必要だと思いますけど、単なる健康効果以上の、認知症の予防とか様々な病気の予防にもつながるかもしれません。そうなんです、絵手紙に限らず、趣味に熱中できる人は、いつも生き生きとして輝いています。病気の方から逃げて行くような生き方ができればと思います。いえ、私自身今は仕事に追われて、なかなか趣味に割く時間がありませんが、明日からでも何か行動を起こして、いつも笑顔でいられるように少しでも心に余裕が持てればいいと思っています。


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