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家庭の薬膳
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2006年12月 薬膳教室
〜家庭の薬膳〜

■家庭の薬膳教室お献立
  • なつめとくるみのご飯(体を暖め気の流れをよくして免疫力をアップします)
  • ウコンのニラ餃子スープ(内臓全体の調子を整えてスタミナをつけます)
  • ふろふき大根陳皮入りみそあんかけ(腸の働きを活発にします)
  • くちなし入りあっさりサラダ(イライラを解消しストレスを発散します)
  • 紅花だんごの黒糖シロップかけ(血液サラサラ、血管が元気になります)

詳しい作り方、レシピはこちらからどうぞ >>>


日本薬用植物友の会山形支部長 小林春雄
日本薬用植物友の会
山形支部長 小林春雄 氏

 【薬膳とは】
 食事は、私たちの生命を維持するには不可欠なものであり、未来永劫に変わらないことでしょう。
 いま、元気になる「食の時代」を迎えていると申せましょう。健康保持のための食事の一つに、漢方や生薬・民間薬療法を用いる中国料理から発生した「薬膳」があります。
 それは、中国の医薬学が薬物の実践を繰り返し、理論化し、発展してきた数千年の歴史をもつ、「医食同源」、「医は食養生にあり」という考えから生まれた食事です。栄養とクスリになる食材を用いて、潜在している病気(未病)が発症したりしないように予防をしたり、発症した病を癒して元気になるように、そして長寿でありたい願いからの「健康づくりの食事」といえるでしょう。
 中国で「漢薬」として発達してきた生薬や薬草は、一つには「薬性」という<寒・熱・温・涼・平>の作用があると考えられています。用い方は、暑い時期は寒・涼の作用のあるものを、寒い時期には熱・温の作用があるものを使って身体をいたわる効き目です。自然はよくしたもので、四季折々の旬にこれに適う食材が多く産出されるといわれます。季節はずれに人工栽培される食材には、このような効果を期待できるのか見極める必要がある現代なのかもしれません。
 いま、テレビ放映の韓国ドラマ「宮廷女官チャングム」がたいへん人気があると聞きます。王様の病気が薬効のある食材や、薬草を用いた食事によって治癒する場面が数多く出ます。先人たちが永い歳月をかけて体得した智恵が文字によって伝承された食事です。人類への大きな遺産でありますが、現代科学で立証されるべき「薬膳」でもあると申せます。
 【まゆみ先生の家庭薬膳 実習試食会】
 平成18年12月に、私たち日本薬用植物友の会山形支部の「課程の薬膳」の調理実習・試食会が開催されました。当支部設立時の昭和61年には、「薬草薬酒試食試飲会」の名称で始められました。翌年から、当時は耳なれない「薬膳」の名称で開催し、現在は恒例の年間行事になっています。平成元年からは会員でいらっしゃる薬剤師の斎等まゆみ先生を講師お迎えしています。ご家庭の健康づくりのために、手軽に作れて美味しい「家庭の薬膳」を目指しています。毎回評判がよく、会員は楽しみに参加されています。県内外での講師活動は、「まゆみ先生」の愛称で呼ばれ、女官チャングムに勝るとも劣らない才色兼備の美人、明るい笑顔の懇切丁寧なご指導に人気があります。
 【今回の薬膳のご紹介と感想】
 このたびは、冬季の薬膳でしたので、主として身体を温める食材を用いてありました。献立は5品で、レシピにはそれぞれの効能と作り方が掲載されています。皆さんが家庭で作れる「家庭の薬膳」を目標にしています。食材は、なるべく地産地消の身近なものを使い、手軽に作れるように工夫されています。調理実習した薬膳は見た目からも食欲をそそり、口に入れればとても味が良い美味しい薬膳料理でありました。男女の会員が厨房に入り、家事に不慣れな男性会員も和気藹々の中、自ら手作りした作品を食べた食養生に、大いなるパワーと満ち足りた幸せを頂いたしだいです。

[薬膳教室]
主 催 「日本薬用植物友の会」山形県支部/会員数役76名(山形県内)
支部長 小林春雄
問い合せ 〒990-0863 山形市江南1-8-7 TEL:023-684-4927
会員募集 「日本薬用植物友の会」山形県支部では会員募集中です。
講 師 漢タロウ薬局 薬剤師 斉藤まゆみ
開催日 平成18年12月参加人数 約30名


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漢タロウ薬局
 〒990-2334 山形県山形市蔵王成沢2200-4
 TEL/FAX:023-688-8007